皆さんこんにちは。しらくぼです。
今回はちょっとした旅行記のようなものになります。
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事の発端
ひと月前のこと。バイト終わりの私は唐突にこう思ったんです。
「旅行に行きたい」
バイトは夜勤なので時刻は深夜2時、普通に考えたら次の日行くとしてもせいぜい近所や千葉県内が限界といったところでしょうか。
しかし手元には青春18きっぷが。
このご時世ですので東京のど真ん中で遊ぶというのもなんだかはばかられますし、どこに行こうかと決めかねていた時、ふとあることを思い出しました。
2年前、友人2人と青春18きっぷで静岡旅行に出かける予定で徹夜していたのですが(始発に乗る予定だったので、寝てしまうとそれはそれで寝坊の可能性があるため)、あと30分で家を出るというタイミングでまさかの寝落ち。起きた時には既に友人2人は小田原手前。
いやほんとなかなかに申し訳ないことをしていますね…今でも相当擦られてはいるのですが。
この時撮影予定だったのが大井川鉄道と天竜浜名湖鉄道天浜線の「うなぴっぴごー」。
これのリベンジを果たしに行こうとふと思い立った訳です。
さらには今年の春から清水で一人暮らしを始めた友人がいるので、彼にも会ってこようという算段で、まだ空も明けきらない朝5時に家を飛び出しました。
静岡へ
津田沼から横須賀線に乗り、東海道線をひたすら乗り継いで行くわけですが、朝の東海道線は人も少なくてなかなか快適でした。
モンエナとカメラを持って記念撮影(?)
徹夜明けのモンエナってなんであんなに美味しいんですかね…犯罪的です。
そして津田沼から電車に揺られること3時間、沼津に到着しました。
沼津駅にはどこか懐かしい風景が広がっていて、随分と旅気分を満喫することが出来ました。
自分が生まれた世代とは離れているはずなのに、211系+木造の駅の組み合わせに懐かしさを感じるのは何故なんでしょうか…
沼津駅の駅そば。優しいおばちゃんが店員でした。
さらに西へ
続いて乗車するのは島田行き普通。これ、悲しいことにひとまずの目的地である金谷駅の1つ前止まりなんですよね…。
まぁそれでも20分に1本は電車が来るので、そこまで苦痛でもないのが実情ではあるんですが。
先程の島田駅が近代的なバスロータリーを備えたそこそこ大きな駅だったのに対して、金谷駅は最寄りのコンビニまで徒歩10分(駅員談)というなかなかの田舎具合。
しかしながらここでまた興味深いことに気が付きました。
金谷よりも新金谷
金谷の街の中心部は大井川鉄道で一駅北に進んだ新金谷駅から北に伸びているんですよね。
事実、新金谷から北に数駅行ったところまではバスが何系統か走っていますし、街も近代的な建物やコンビニ、さらにはついこの間の2020年11月、新駅(門出駅)が開業したとの事で賑わいを見せています。
このようなタイプの駅って、本来の町の中心部に駅を作る土地がなく、かと言って地下に潜らせる技術も無いため仕方なしに町外れに作った、なんていうような歴史の長い駅にありがちなんですよね。
(調べたところ広島、金沢なんかがその顕著な例みたいで、他にも佐原などが挙げられるのではないでしょうか?)
そこで調べてみたところ、金谷駅の開業は1890年。100年以上の歴史を持つ駅でした。
金谷は室町時代から「金谷宿」として栄えてきた街なので、果たして金谷駅が街外れにあるのはこのような理由なのか否か…。気になるところではあります。
秘境 神尾駅へ
雨の降る中ゴゴゴゴと轟音を立てて走る列車は、存分に旅気分を味わうことができました。
そうして向かったのは金谷から20分の秘境駅、神尾。
周りに集落が一切なく、駅舎は掘っ建て小屋とも言えないような屋根付きベンチのみ。
どうやらここは狸で有名らしく、駅周辺には狸のオブジェが30体以上も。本当に金谷の街から20分とは思えない山の中でした。
神尾駅先端より撮影。大井川鉄道の有名撮影地ながら、鉄道以外でのアクセスの悪さと本数の少なさが故か降りる人は自分のみ。
駅では、車で来たという初老と思わしき方にお会いしました。聞いたところによると横浜に住んでいる親戚からSLの撮影を頼まれたんだとか。
笹間渡へ
無事SLを撮影し終え、帰りの電車を待とうとしたその時、先程の方が「本数も少ないし笹間渡の方に行くなら送ってやる」と言ってくださいました。
雨の中の集落さえない限界駅ですから、残り一時間半を有意義に使えるのであれば、お言葉に甘えさせていただきましょう。
笹間渡は5つ先、大井川鉄道の運営する温泉旅館のある一大観光地です。観光するにせよ、すぐ折り返すにせよ、行けるのならば行くに越したことはありません。
さて、車に乗ってから伺ったことなんですが、なんと車に乗せてくれた方、国鉄鉄道技術研究所の元職員さんでした。
ブレーキの開発など行っていたようで、初めて採用されたディスクブレーキの話や当時の首都圏各地の状況など、僕ら世代が知り得ないような情報を様々話してくださいました。
他にも途中で撮影地めぐりまでさせていただき、(昔はカメラを趣味でされていたそうで、Nikon fをお持ちだったんだとか。車には旧モデルのSLIKのプロフェッショナルが積まれており、写真にかなり力を注がれていたことが分かります…)笹間度で下ろして頂いた際にお名前だけでも伺っておくべきだったと、少し後悔しています。
本当にありがとうございました。
うなぴっぴごー!
さて、笹間度ではすぐ電車が来てしまったので、観光することなくすぐ乗車し金谷に戻りました。
今更ですが、行きも帰りも乗ったのは元南海の21000系(ズームカー)。
今後の去就が密かに話題になる中で2度乗れたのは、非常に運が良かったなと思います。
金谷に戻って向かった先はお隣、掛川駅。
天竜浜名湖鉄道で行われている音街ウナラッピング、通称「うなぴっぴごー!」を撮るべくやってきたわけですが、あと1時間以上あったので近くにあったマクドナルドへ。
新幹線が止まる駅ながらもどこか地元の住宅街を想起させるような、それでいながら何か空気が地元とは少し違う、静かで住みやすそうな素敵な街でした。
街歩きは、駅にいるだけでは気づけないことが沢山あるから楽しいものです。
さて時間を潰したあとはお目当てうなぴっぴごー!の撮影を。
うなぴっぴごー!の1本前の列車。偶然ついなちゃんHM列車に遭遇しました。
かわいいねぇ^〜( ◜ᴗ◝)( ◜ᴗ◝)
いつか撮りに行こう撮りに行こうでやっと来れたわけですが、もっと早く来るべきでした…外のラッピングのみならず車内までウナちゃん尽くしなのは非常にポイント高いですね…
本当に来て良かった…と思うと同時にまた天浜線に行くことを決めました。
(ちなみにこの1週間後、今度はゆるキャン△ラッピング目当てで本当にもう一度行きました。まだまだ撮り足りないのでまた冬にでも行きたいですね。)
清水へ
さて、本来なら日も暮れるような時間になったので、清水の友人の元へ向かいます。
ということで清水へやって来ました。
清水はちびまる子ちゃんの舞台ということで、駅には記念撮影用プレートなんかも置いてありました。
街自体は、大きなロータリーと店が並ぶ、生活するには便利そうな街でした。西と東で発展に大きな差があることは少し気になりましたが…。
過去に1度、その彼の元へ会いに行ったことがあるのですが、その時は全然時間の関係上街を見渡すことすら出来なかったので、改めて駅前だけでも見渡すことが出来て良かったなと思います。
そして無事合流してサイゼリアへ。
ちょっと奢って貰っちゃいました。ごちそうさまです…!
久しぶりに顔合わせができて嬉しかったですね…また冬にでも行こうと思います。
晩ご飯を済ませたところで、ホームライナーで帰宅します。
20時29分発のホームライナーに乗車。沼津まで各停より早く快適に行くことが出来るので、静岡に行く際は皆さんも使用してみてはいかかでしょうか。
使用車両は373系。特急型車両でありながら、特急、ライナー、普通までこなすJR東海のエース級車両です。
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ちなみに余談ですが、このホームライナー8号に乗ると沼津からの東京方面への接続が無茶苦茶に良いです。
沼津 21時1分着→21時5分発(清水 20時15分発だった各停と接続)
熱海 21時23分着→21時26分発
品川 22時58分着
東京 23時8分着
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この後は何事もなく日が変わる頃には無事津田沼へ帰ることが出来ました。
正確には最寄りは津田沼ではないのですが、そこはプライバシー的なものがあるので…ね?
ということでここまで読んでくださり、ありがとうございました。また何かあったら記事を更新しようと思います。
では、またいつか。